手術について 手術について

不妊・去勢手術について

なぜ去勢・不妊手術が必要なのか?
ひとつは、もちろん望まれない不幸な動物を増やさないためです。
日本では、毎年引き取り手のいない多くの犬猫が、人の手で処分され天国に送られています。
(平成21年度処分頭数 犬65,918頭 猫175,523頭 環境省統計資料より)
この事実を考えれば、軽い気持ちで動物を繁殖させることはできないはずです。
もうひとつの大きな目的は、動物自身の健康と生活の質を向上させ、家族の一員として人間社会の中で長く幸せに暮らすためです。
手術によって生殖器関連の病気が予防され、精神的にも安定します。
去勢・不妊手術は、飼主としての責任ある選択、さらには、あなたが動物にしてあげられる最良の選択でもあるのです。

不妊・去勢手術の効果

病院のご紹介

動物の健康に関わる効果

生殖器に関わる病気を予防し、長寿を支えます。
(精巣、前立腺、卵巣、子宮、乳腺の腫瘍等の病気の予防。)

診療について

動物の行動に関わる効果

性ホルモン関連の問題行動を抑制し、家族としてより幸せに人間と暮らしやすくなります。
(情緒的に安定し、尿マーキングやマウンティング、攻撃性や威嚇行動、 無駄吠えなどの問題行動が減少する。)

手術について

社会的な効果

望まれない繁殖を防ぎ、捨てられる動物を減らすことで、動物の福祉に役立つだけでなく、地域の迷惑や苦情が少なくなります。
また、社会生活の中で問題となる行動(外出中の他の動物とのトラブルや放浪、尿スプレーや不適切な排尿など)を減らすことができます。

去勢手術とは・・・

どんな手術?

去勢の手術は、全身麻酔で行われます。
精巣と精巣上体が納まっている睾丸を摘出します。
包皮と陰嚢の間の正中線の上を1~1.5cmほど切開し、ここから摘出します。
手術は1時間前後、日帰りから1泊のスケジュールで行われます。

どんな効果があるの?

生後6ヵ月の性成熟前に去勢手術を行なえば、動物や人間に対するマウンティングや、縄張りを維持するための排尿行動(マーキング)は、ほとんどの場合なくなります。
動物同士の喧嘩や攻撃性も大幅に減らせます。
獣医学的には、生殖器関連の病気(精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫瘍など)の予防に効果があります。
繁殖できない環境の下での性衝動は、動物にとって欲求不満の原因です。
去勢によってこうした問題から開放され、人間とも、家族としてよい関係を築けます。

不妊手術とは・・・

どんな手術?

全身麻酔の下で、両側の卵巣と子宮を摘出します。
傷も小さく、およそ10日後に抜糸した後は通常の生活に戻れます。
不妊手術を受けた動物は繁殖能力がなくなります。

どんな効果があるの?

生後6ヵ月の性成熟前に不妊手術を行なえば、異性の動物に対する性的行動はほとんどなくなります。
発情期特有の神経質な状態や、鳴き声、発情に伴う出血などがなくなり、家族として人間社会の中で生活しやすくなります。
獣医学的には、生殖器関連の病気(子宮蓄膿症、卵巣嚢腫、乳腺腫瘍など)の予防に効果があります。

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